新米

5月に始めた人生初の田んぼ。

何にも知識も技術もないど素人が、てんやわんやで代掻きからお田植えから水管理から、人生初の田んぼをやりました。

しかも除草剤なしのほぼ無農薬。結果、草ボーボーで、米育ててんだかヒエ育ててんだかわからない状態に。

あんまりにも拙いので近所のばあちゃんが、

「おんめぇ、百姓やったことねんか!?」

と色々と世話を焼いて頂いて、その他地域のたくさんの方の手助けを受けて、ようやく籾米を天日干しから保存するところまで行き着きました。

なかなか田んぼも難しいもんで、肥料の具合、水の具合、中干しの具合、代掻きの具合、雑草の管理、今年は課題がいっぱい見つかりました。

そしてついに精米か!と意気込んでいたところ、どうやら精米機にかけるにはある程度ゴミを取っておかないと機械の故障につながると米農家のじいちゃんからのアドバイスをいただき、これまた人生初の唐箕でゴミを飛ばすことにしました。

この唐箕は古民家の納屋に眠っていたものです。


こだま号!


そこまで古くはなさそうです。少しキーキー言いますが一応動きます。油をさせば大丈夫ですね。


こうやって上の部分に米を入れて、

このレバーをぐるぐる回す!


60〜70回って書いてあるけど、よくわからないから勘。とにかく体で覚えるべし。

レバーをまわすと中の羽が回って、軽いごみや実入りしてない物は一番遠くの穴から出てきました。


少し重いゴミや実入りの悪い米は、下の小さな出口から出てきました。


結構な割合でゴミが出てくる!!あー、なんか福引きで連続でハズレを引いてる気分。

この大きな口からは、実入りのいい物が出てきました。これが管理人の取り分になるんですが、


うーん、最初に投入した量よりだいぶ減ったような。


小石なんかの重たい物も一緒に出てくるので、最後にもう一度ゴミを取り除きます。


今回はとりあえずすぐ食べる分だけ。


籾摺り精米が気軽にできるので、籾保存で必要なときにその都度精米していきます。


その方が保存しやすいし、おいしいんだとか。

で、ついに精米。


ドキドキ。


人生初コイン精米機はなんだか操作がよくわからず、とりあえず一番少ない量のお金を入れ、恐る恐る米を投入!



ガガガーっと白いお米が出てきたので、きっと使い方は合ってるんだと思います。


って、白い米出てきたじゃん!!!


「うわ!すげー!」


と精米所で独り言を叫んでいました。


いや、ほんと感動。


粒が小さく、割れも多い米でしたが、初めて自分で作った米!


ちゃんと白い米が穫れてる!


ありがとう自然の力、ありがとう地域の力、ありがとう機械の力。

田んぼ、やっぱり大変は大変だったけど、


これがあるからきっと来年も懲りずにまたやりたいって思えるんだな。


早く新米食べたいなあ。カミさん退院したら一緒に食べよう。


特別なお祝いになりそうだ。