おやまのおうちは3歳児からの保育がメインですが、
親子保育として、0歳〜2歳児も毎日受け入れしています。
さてさて、0歳〜2歳児(以後、乳児)の発達の中でも、この時期特に大切にしてほしいことがあります。
(親子保育で来ていただいてる方にはお話ししたことがあるかと思います)
それは「イタズラ」です。
専門的な言葉で言えば「探索活動」です。
「探索活動」と書いて「イタズラ」と読む、と大学では学びました。
「これなんだ?」「やってみたいなぁ」という気持ちが強くなる乳児期。
好奇心や自発性がグングン育つ時期です。
この欲求を満たすのがイタズラ(探索活動)です。
この活動によって、身の回りの世界を発見したり、自分の体の動きを試したり、それによって世界を広げたり、
自立していくための第一歩をイタズラによって踏み出しているのです。
イタズラって、結局のところは「遊び」です。
遊びから学んでいるわけです。
イタズラ盛りの我が子、何となく後ろから見守ってるとあーだこーだ言いたくなりませんか?
一人であっちこっちに行って片っ端からイタズラしてしまう我が子、ちょっと待って!と言いたくなりませんか?
もうちょっと言い換えましょう。
自立したがってる我が子にちょっと待って!とブレーキをかけていませんか?
お母さんから離れてイタズラしている乳児は、自立しようとしているのです。
子どもには安全基地というものがあります。
安全基地とは、そう、お母さんです。(特に乳児期の場合ですね。母子カプセルなんて言いますが、お母さんに依存することが多いです。保育園に預けている場合、保育士が安全基地になっている場合もあります)
簡単に言えば、安心できる場所です。
安全基地を中心に、安全基地と外の世界を行き来しながら、乳児は同心円状に世界を広げていきます。(イメージです。)
実際に子どもがどんな動きをしているかというと、
お母さんから離れて一人でイタズラをします。
一人で夢中になってるかと思いきや、何か不安なことや共感してほしいことなどあると、お母さんの方を向きます。
不安な時は抱っこを求めるかもしれないし、
何かを発見した時は「あったよ〜」と共感を求めます。
そうやって自分の世界を少しずつ広げていきます。
自立していくのです。
さて、そんな自立しようとしている我が子、
イタズラばっかりの我が子に、
どう接すればよでしょうか?
ダメよ!と言いますか?
それとも、そっと見守りますか?
自立しようとしているのですから、本当は喜ばしいことですよね。
寂しいなーなんて思うかもしれませんが、
自発性が育つということですから、自立してくれた方が手も掛からなくて親は楽々ですよ。
幼児、小学生、中学生…大人になっても自発性主体性というのは大事な要素です。
その根っこは乳児期にあります。
「イタズラ」、ちょっと面倒だな〜なんて思うかもしれませんが、見方を変えると子どもにとって、人の育ちにとって、大切な活動なんだな〜なんて思えるかもしれません。
是非、「イタズラ」を大切にしてあげてください。
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さち (火曜日, 21 11月 2017 13:37)
いつも楽しく拝見させて頂いてます。2歳の娘がいて我が子もこういう場所に入園させたいなと思いますが残念ながら近くになく…なのでこちらで子供たちがどんな事をしているか学び、少しでも似たような事をさせてあげれたらなと思っています。イタズラ…見守るのが一番だと思いながらも、毎日口うるさくなってしまうことに反省です。初めての育児でイヤイヤ期に余裕が持てず…おやまのおうちののご夫婦が園児や息子さんにどんな風に接しているのか知りたいくらいです。また同じ長野県民として最近寒くなり子供の服装に悩み…おやまのおうちのみんなは半袖下着にトレーナーに上着の3枚なのか、長袖下着なのか…また宜しければ教えて頂けたら嬉しいです。これからも毎週楽しみにしています。
やま (木曜日, 14 12月 2017 20:35)
コメント遅くなってしまって申し訳ありません。
我が家のイヤイヤ期対策は、割と好きなようにさせてます。基本的に四六時中遊んでるので、手はあまりかかりませんが、ゴネる時は受け止めて、悪いことをしたら叱ります。甘えさせるし、叱るし、特別なことはしてませんよ。遊べる環境さえ作っておけば、自発的に遊びに向かいます。イヤイヤ期は脳の発達の問題なので、遊ぶことは脳の発達にいいんですよ。
大人の都合が入る時は、保育士2人で、あの手この手で気持ちを向けさせています。大事なのは時間の余裕ですかね〜。諦められるものは諦めてます。
衣服についてですが、冬場は長袖の肌着にトレーナー、室内が寒い時(10度くらいまで)はその上に上着も来ています。
外出時も長袖の肌着にトレーナーに上着です。雪遊びする時は、長袖の肌着にトレーナーにスキーウエアです。室内では基本的に裸足で過ごしています。雪遊びの時は完全防備です。真冬は肌着が少し厚くなります。