玄関入ってすぐ正面の居間。
もともと土間で台所だったところを居間にリフォームしたようです。
古民家らしい黒い梁と柱はプリント合板で覆い隠されていました。昔の人はこの黒い柱や梁が嫌だったみたいです。
壁は合板とクロス仕上げでヤニ汚れがひどかったので、茶色く変色してました。
畳は擦れて汚れだらけでした。
まずは天井。
洋風な模様の天井を剥がすと、大量の煤とゴミの土砂降り。顔の穴という穴に埃と煤と何だかよくわからない汚れが入り込み、全身真っ黒になりながら剥がしました。剥がしてみると屋根裏の床板が出てきました。
このままでは屋根裏のゴミがすべて落ちてきてしまうので、野縁で下地を作り石膏ボードを貼りました。現代の建築とは違い、梁が曲がりくねっているので石膏ボードを梁に合わせて貼るのに苦労しました。
塗装は珪藻土由来の塗料で仕上げました。
壁。
ヤニだらけのクロスをどうしたものかと悩みに悩んで、結局上から塗料を塗ることにしました。
壁も珪藻土由来の塗料を使います。アイボリーって事で買ってきたけど、明らかに真っ白…住んでりゃ何となくアイボリーに汚れてくるかって事で。
ヤニのついた壁紙にそのまま塗料を塗ってみると、みるみるうちにヤニ汚れが浮き出て来ました。ヤニ止め2回塗りで解決。梁と柱をできるだけ汚さないように養生してからローラーや刷毛を使って塗りました。
梁や柱など塗料がついてほしくないところは養生しておきます。これをやっとくと仕上がりがとても綺麗になります。ただ、うまく養生できればの話ですが。難しいですがやらないと後悔します。
珪藻土由来ということで、塗料自体に調湿脱臭効果があるようです。がしかし、この塗料固まるとカピカピが全く取れないので使用後はきっちり刷毛を綺麗にしないと次回使うときに痛い目を見ます。
憧れの対面式カウンターキッチンをという事で、居間と台所を隔てている壁の一部を抜くことにしました。
100年以上前の人が塗り固めた土壁を壊すのは何とも言い難い気持ちでした。が、躊躇なくガリガリ剥がしていきます。
抜いてみると、一箇所しか窓がなかった居間に採光が増えてかなり明るくなりました。
屋根裏に眠っていた材木を活用し、カウンター天板を取り付けます。カウンターの下には本棚を作ろうかと考えています。
現在はこの状態。
今後は畳を無垢のフローリングに張り替える予定です。