これまでのあらすじ

学生時代から漠然と抱いていた「ようちえんを創りたい」という夢がありました。漠然とした想いを胸に、保育士として働きながら子ども学、自然、建築、アート、哲学などの学びを重ねていくうちに夢への想いも高まってきて、その上都会のスピードや過剰な刺激についていけなくなるにつれ、いつしか田舎への移住を考え始めることになりました。

 

初めは、子どもの頃から大好きだった八ヶ岳周辺で考えていましたが、保育士の収入ではなかなか見合う場所がなく、移住後にいきなりようちえんを開園できる訳でもなく、安定した仕事に就けるのか不安なまま、いきなり土地を買ってローンを背負い、建物ができるまでの間賃貸アパートを借り、子育ても、ようちえん開園の準備もとなると現実的ではありませんでした。

 

その間も悶々と東京で保育士として働き続け、どうしたら移住とようちえん開園がうまくいくのかと思案する日々でした。その間、もがきながらの転職、結婚。

 

妻の実家がたまたま長野県飯山市だったことが転機でした。飯山市にちょくちょく通ううちに北信州の四季の移ろい、自然の豊かさに惹かれていきました。「ここなら!」という想いでした。

 

それまで学んできた保育の知識経験をもとに、「納得のいく子育てをしたい!」と長野県移住を決意。夫婦の夢、理想のようちえんを創りたいという想いが高まってきたことも相まってはじめの一歩を踏み切ることになりました。

 

2014年春、妻の実家を頼り飯山市に移住。古民家を探し始めました。 仕事で通っていた山ノ内町の北志賀高原の山里の環境に魅力を感じ、情報収集を始めました。
2014年秋、地域の人とのつながりから信州北志賀高原の山里【須賀川】で築120年の古民家と出会いました。築120年というと明治20年に建てられた古民家です。
見つかったものの10年以上も空き家だったため、ゴミは溜まってるわ内外装はボロボロだわですぐに住むのは困難な状況でした。大家さんのご好意で改修は自由にしていいとのことで、
2014年冬、「金はないけど時間と体力とやる気だけはある!」とセルフリノベーションで改修していくことを決意しました。まだまだ住める状況になく、飯山市から通いで作業を始めています。
現在は仕事の合間を縫って改修作業を進めたり、農業の真似事をしてみたり、子育てサロンを開いたりと活動を行っています。古民家ようちえんはまだまだ先、けどそんなに遠くはないと思います。
そして2017年春、ついに「里山ようちえん おやまのおうち」開園!

 

セルフリノベーション!

古民家の改修記録はこちらから。